今回は、まず覚えてもらいたいHTMLのタグ10選を説明していきます。
HTMLのタグとは
HTMLのタグとは、コンピュータに文書の意味(文書構造)を理解してもらうための印のようなものです。
開始タグ+終了タグ+内容全てを含んだモノを”要素”と呼ぶ
<title>これはタイトルです</title>を例に説明します。
<title> は要素名であり、要素名から始まるタグを開始タグと呼びます。それに対し、</title> のように、スラッシュ要素名で始まるタグは終了タグと呼びます。この開始タグから終了タグまでのひとまとまりを要素と呼びます。
ここから →<title>これはタイトルです</title> ← ここまで全てを要素と呼びます。
タグには属性がある
ここで、簡単にタグの属性について触れておきます。属性の種類等については、後々説明しますので、まずは属性があることだけを理解してください。
<a>Yahooにジャンプします</a> 但し、これだけではYahooのWEB(ブラウザ)を開くことができません。なので、Aタグの属性 hrefを使います。
<a href=”https://www.yahoo.co.jp/”> Yahooにジャンプします</a>
“要素”にはブロック要素とインライン要素の2種類がある
ブロック要素とは、1かたまりになっている箱をイメージしてください。箱のため、要素を並べた場合には、縦にどんどん並んで作られます。また、余白や縦横の大きさも自由に指定できます。最後に、ブロック要素の最大の特徴は、必ず改行が含まれていることです。
それに対し、インライン要素とは、簡単に言うと行の一部になります。一部であるため、要素を並べた場合には、横にどんどん並んで作られます。また、行の一部である為に余白はうまく指定できず、縦横の大きさは指定できません。
インライン要素の一覧
Aタグ,SPANタグ,IMGタグ,FONTタグなど
ブロック要素の一覧
DIVタグ,Pタグ,TABLEタグ,OLタグなど
例えば、DIVタグの一部の文字を赤文字に変更したい場合は、FONTタグを使うことで、文字色を変更できます。このFONTタグがインライン要素となり、DIVタグはブロック要素となります。
まず最初に覚えるタグ10選
HTMLタグ(=要素)は、100種類以上もあると言われています。この100種類の意味を理解し、使いこなすことはとても大変です。なので、まずは最低限必要なタグを10コ紹介していきます。
<HTML>タグ
HTMLタグとは、この文書がHTMLであることを示すタグになります。HTMLのプログラムでは必ず記述するべきタグになります。
HTMLの中身は大きく head と body の2つの要素に分けることができます。
文章構造を表す<HEAD>タグ
HEADタグとは、ブラウザや検索エンジンに必要な情報を届けるタグになります。そのHEADタグ内でMETA・TITLE・LINKタグを入れていきます。
- METAタグとは、WEB(ブラウザ)の情報を書き込むタグになります。
- TITLEタグとは、ページのタイトルを決めるタグになります。
- LINKタグとは、外部ファイルを読み込むためのタグになります。
記述例:
- <haed>
- <meta charset=”UFT-8″>
- <title>ここページのタイトルです</title>
- <meta name=”description” content=”ページの要約文”>
- <link rel=”stylesheet” href=”style.css” type=”text/css”>
- </head>
説明:1と6行目のHEADタグで囲みます。2行目は文字コードを指定して文書内の文字化けを予防しています。3行目はWEB(ブラウザ)のタイトルになり、4行目はGoogleなどの検索サイトでの検索結果の要約文になります。最後の5行目は外部スタイルシートを参照しています。
HTML文章の本文を記述する<BODY>タグ
BODYタグとは、HTML文章の本文を表すタグになります。
HTML文章で1段落を表す<P>タグ
Pタグとは、paragraph(段落)の頭文字で、<p>~</p>で囲まれたテキストは1つの段落であることを示し、一般的なブラウザの場合、<p>~</p>の前後で1行分改行されます。
<P>タグのalign属性
<P>タグのalign属性を使うことで、Pタグで囲まれた文章内を左(left)・中央(center)・右(right)に寄せることができます。ちなみに、この属性は省略することも可能で、デフォルトでは左(left)が設定されています。
記述例:<p align=”center”>この文章は中央寄せです</p>
HTML文章でグループ化できる<SECTION>・<DIV>タグ
HTML文章を記述する上で、1章・2章などに分けるSECTIONタグ、それ自体には意味を持たせずにブロック単位にグループ化できるDIVタグがあります。ちなみに、DIVタグはdivision (ディビジョン、仕切り)の略になります。
DIVタグの使い方
ここで問題です。1段目・2段目・3段目の文章を中央寄せしたいと思います。パターン①と②で正しく1段目・2段目・3段目の文章が中央寄せできるのはどちらでしょうか。
(パターン1)
- <p align=”center”>1段目です。</p>
- <p align=”center”>2段目です。</p>
- <p align=”center”>3段目です。</p>
(パターン2)
- <div align=”center”>
- <p>1段目です。</p>
- <p>2段目です。</p>
- <p>3段目です。</p>
- </div>
答えは両方正解です。但し、記述した箇所を見てください。パターン①では、Pタグ全ての属性をalign=”center”としています。それに対し、パータン②では、DIVタグの属性のみalign=”center”としています。
HTML文章の見出し<H1~H6>タグ
<h1>~<h6>タグはheadline(見出し)の頭文字で、文章の見出しを表現するタグです。H1~H6の違いは、小さい数字になるほど、大きい見出しになることです。
今日の問題
まず始めに、以下をメモ帳で記述し、Chapter02.htmlファイルとして保存してください。
- <head>
- <meta charset=”UFT-8″>
- <title>ここページのタイトルです</title>
- <meta name=”description” content=”ページの要約文”>
- </head>
- <section>
- <h2>まずはじめに</h2>
- <p>2021年08月31日</p>
- <p>今回はHTMLタグ10選を勉強します。</p>
- </section>
問1
Chapter02.html内において、本来必要であるタグが2つ省略されています。何と何のタグが足りないかお答えください。
問2
Chapter02.html内の8行目(”2021年08月31日”)を右寄せに変えてください。
問3
Chapter02.html内の11行目以降に新たなセクションを追加し、セクション名を”第1章”、内容は”1行目 2行目 3行目”としてください。
問4
問3で追加した文書の”1行目 2行目 3行目”がそれぞれ改行されるようにしてください。
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